ジュエリーガイド

ルビー

ラテン語で「赤」を意味する「rubeus」を語源としているルビー。
私たち人類とルビーの出会いはダイヤモンドよりも古いもので、旧約聖書の中にダイヤモンドは登場しませんが、ルビーはソロモン王の言葉の中で何度も使われています。
ルビーが赤色を形容する象徴的な存在として、古くから考えられていたことが偲ばれます。
宝飾の歴史が浅い日本でもルビーは紅玉と呼ばれ、泉鏡花の小説『海神別荘』で贈り物として登場するのをはじめ、小泉八雲や宮沢賢治がルビーについて書き記しています。

「ルビーとは」

ルビーは酸化アルミニウムの結晶であるコランダムに属し、その中でも赤色のものだけがルビーと称されます。コランダムの中に酸化クロムという金属原子が、ほんの1.89%程度含まれたことが、ルビーを赤色へと光らせています。
同じルビーでも、酸化クロムの含有量の違いで様々な表情をもっています。


「評価ポイント」

ルビーを評価する際のポイントとなるのは「色」・「内包物」・「輝き」の三点。
もっとも重要な評価ポイントは「色」。色が濃くなればなるほどポイントは高くなりますが最高の色を通り過ぎ、逆に黒くなってくると評価は下がっていきます。


「ルビーの産地」

ルビーの色には産出国の地層の違いなどが大きく影響しており、場所により採れるルビーの特徴が異なっています。ビルマ産ルビーの一番の特徴は柔らか味のある赤色。
なかでも、ピジョン・ブラッド(鳩の血)と形容されている、あざやかな鮮赤色は最高級のルビー色とされ、内包物が少なく輝きの良いピジョン・ブラッドは、最良のダイヤモンドを凌ぐ評価をうけることもあります。


「カットの種類」

ルビーのカットには、カボションカット、オーバルブリリアントカット、ハートシェイプカット、エメラルドカット、マーキスブリリアントカットなど、様々なカットが施されます。原石ごとに異なるキズや個性を配慮しつつ、小粒になり過ぎないようにその石に最も適したカットを選びます。