ジュエリーガイド

ヒスイ

古代より東洋の国々で「幸運をもたらす石」として、崇められてきたヒスイ。
特に歴代の中国王朝に君臨した王たちはヒスイを愛していました。中でも有名なのは、清朝の皇帝である乾隆帝。
18世紀、清朝が最盛期を迎えていたこともあり、圧倒的な国力を背景に乾隆帝はビルマへと侵攻。清朝の朝貢国としてしまいました。
乾隆帝がビルマにこだわったのは、お気に入りのヒスイを自由に手に入れるためでした。

「ヒスイとは」

グリーンが有名なヒスイですが、実は多彩なカラーバリエーションがあります。
一般的にヒスイと総称されているものには、硬玉(ジェダイト)と軟玉(ネフライト)の2種類があり、鉱物学的に大きな違いがあります。
硬玉は輝石(黒色の結晶)に属し、細かな繊維のような結晶が複雑に入り組んでいるのが特徴です。
硬玉は産出量が少なく、財産的価値が高くなります。
逆に軟玉は産出量が豊富ですが、美しさでも財産的価値でも、硬玉には及びません。


「評価ポイント」

プロでも難しいといわれているヒスイの鑑別ですが、ヒスイの主な評価ポイントは「色」「透明度」「色ムラ」「濃度」そして「熱処理(トリートメント)が施されているかどうか」です。
様々なカラーバリエーションがありますが、最も価値があるのは、やはり一般的な緑のヒスイでその中でも最高級とされるのは「琅かん」と呼ばれる美しい緑色のものです。
半透明で、銀杏の実をやや濃くして、表面に油を流してトロンとさせたような色合いと形容されます。
良質になるほど透明度は高くなります。
ヒスイに横からペンライトをあてた時に光が浸透していくものほど透明度が高いといえます。


「ヒスイの産地」

ヒスイの主な産出国はビルマ(ミャンマー)や中国ですが、硬玉の良質のヒスイはビルマでしか産出されていません。

「カットの種類」

ヒスイ独特のトロリとした色味、輝きを活かすカットは表面を山型に磨き上げるカボションカットです。